インターン・シップⅡ
痛いぐらい強い力で腕を掴まれ、人気のない静かな廊下までズルズルとひっぱってこられた私は、壁に押しつけられ上から威圧的に社長から見下ろされた。
怖くて顔を上げれなかった。
すでに散々傷ついてるのに、あの冷たい目で睨まれたらもう…完全に泣いてしまう。
そう思ってギュッと下唇を噛み、俯いていると盛大なため息を吐き出された。
いいかげんにしろと、手間かけさせんなと、そのため息が語ってた。
尚更顔を上げれなくなって、俯く私に社長は財布から一万円札を抜き私の手に握らせると…
「タクシー捕まえてとっとと帰れ」
それだけ言って…会場に戻って行った。
もう…立っていられなかった。
こんなとこで泣きたくないけど…勝手に溢れてでてくるものは止められなかった。