インターン・シップⅡ
だけどこんな所で泣いていても仕方ない。
しかもこんなみっともないとこ、誰かに見られたらダメだ。
そう思ってヨロヨロと立ち上がると、涙で滲む視界の中を何とか走ってホテルを出ると急いでタクシーに飛び乗り、家まで帰ってきた。
タクシーの中で、窓に映る自分が笑えた。
滑稽すぎて笑える。
私…本当、馬鹿みたい。
行かなきゃ良かった。
あんなとこ…行かなきゃ良かった。
友達に彼女だって紹介もしてもらえず、無視され、挙句には彼女を悪く言われても…顔色一つ変えない社長。
私は…あなたの…一体何なんですか―――――――…?