インターン・シップⅡ

「…………えっ?」


小さい小さいその驚きの声は私じゃなくて、蓮司さんが上げたものだった。


私は固まってしまってそれどころじゃなかった。


差出された花束を受取ることも、蓮司さん達の方も見ることもできずに真っ赤な薔薇を前に茫然とするしかなかった。


「…サツキちゃん、昨日…誕生日だったの…?」


控え目に、だけど核心に触れた蓮司さんをスルーできず。


かと言って、こんなありがた迷惑サプライズをしてくれた武藤さんの手前「違います」とも言えず。


「あ~…そうだったかな…??」


曖昧なセリフで誤魔化しながら、


「ありがとございます」


笑って武藤さんの花束を受け取った。


「お前ら知らなかったのか??」


何故か勝ち誇った顔して武藤さんが2人に問う。


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