インターン・シップⅡ

「あ、コーヒーお持ちしますね」


何だか居心地も悪いし、そそくさとコーヒーを淹れに奥に消えた。


「何で武藤さんは知ってんすか?サツキちゃんの誕生日」


「あ?俺はあれだよ…あの店の悪どい店長に金積んでもらった情報だよ」


奥までそんな声が聞こえてきた。


バカ店長…!

一発殴ってりゃ良かった…!


グッ…と拳を握締めてたら


「…おい」


背後から低い声が私を呼んだ。


「はい?」


クルッと振り返ったらご機嫌ななめな社長が壁にもたれてこっちをジッと見てた。


「何で言わねぇんだよ」


「…え?」


「昨日。誕生日だったんだろ?」


「あ、ああ!

自分でも忘れてたんですよ。武藤さんに言われて思いだしちゃいました」


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