インターン・シップⅡ
「あ、ハル。おはよ~」
声をかけてきたのはレンだった。
朝からこんなに溌剌として活発に動けるこいつが少々羨ましい。
「………あぁ。」
気のない返事を返して出入り口を気にしてる俺を不思議に思ったレンは
「あぁ、サツキちゃん?
風邪ひいちゃったらしいから休ましてくれって電話があったよ。
結構、熱が高いらしいからしばらく休むかもね」
アイツがなかなか現れない理由を教えてくれた。
…そうか。
風邪ひいたのか。
「最近急に寒くなったし、ここのところ忙しかったから体調崩しちゃったのかもね。
よく働いてくれるからね、サツキちゃん」
俺はレンのその言葉を背中で聞きながら自室へ上がっていった。