engage−あの日の約束
序章


ここは何処だろう・・・



わたしは暗闇の中を一人でさ迷っていた。





誰もいない・・・



誰かいないの?




歩いていると小さい塊みたいなものを見つけた。




近くに寄ってみると、その塊は女の子がうずくまっていた物だった。





わたしと同い年ぐらいだ・・・





その女の子の肩が小刻みに振るえていた。




どうしたの?
寒いの?



そう言いたいけど、声が出ない。





仕方なくわたしはその娘の背中をさすった。







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