engage−あの日の約束



先輩と………ご飯。


気まずいけど、この時間に聞けたらきこう。




いつものように明美と一緒に中庭に向かった。



中庭にはすでに海先輩とアッキー先輩がいた。


またアッキー先輩が何かしてる………

海先輩はめんどくさそうな顔をしていた。



めんどくさそうにアッキー先輩からふいっと顔を背けた海先輩は、わたし達に気がつきにこりと微笑んだ。



いつもは嬉しいはずなのに、今日は胸がチクリと痛む。





昨日…………その笑顔をあの女の人にも向けていたんだと思うと胸が痛い。




途中、立ち止まりそうになりながらも、明美に腕を引かれて先輩達の傍に足を運んだ。




「明美ちゃん、乙葉ちゃん!
やっときた♪」



こういう時、いつも明るいアッキー先輩が居てくれてよかったって思う。




「ごめんなさい!
お待たせしました」



「明美ちゃん、悪いって思ってないでしょー」



「あ〜ばれました?」













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