engage−あの日の約束
「もー、わたしの家に忘れたからってわざわざ学校まで持って来させるなんて!
しかも仕事、ほったらかしたまま!!」
先輩が女の人に説教されてる。
だけど、先輩、この人の家に行ったんだ………
これってやっぱり確定?
「海、この美人なお姉様は誰だよ〜?」
いつものテンションてアッキー先輩が海先輩に聞いた。
やめて………
聞きたくない!
わたしは自然と下を俯いた。
「ああ、俺の…「海斗の彼女よ♪」」
女の人はまた先輩の言葉を遮って言った。
やっぱり………
そうだったんだ………
「何言ってんだよ……」
呆れたように先輩は言った。
わたしはどうしようも出来なくて立ち上がってこの場を去ろうとした。