engage−あの日の約束



「ごめんなさい!お姉さんとは知らず………その………」



あぁ………どうしよう………
先輩のお姉さんに…………



「いいわよ、気にしないで。
それにしても、あんた、本当に愛されてるのね」





先輩の方に体を向けたお姉さん。





うるさい、と言う先輩はまた黙々とお弁当を食べはじめた。





「じゃあ、海斗に忘れ物も届けたし、帰るわ。
乙葉ちゃん、今度わたしの家に遊びに来てね〜♪」




そう言って、萌華さんは去って行った。





「お前のお姉さん、すごいな…………」




萌華さんが居なくなってから数分後、最初に声を出したのはアッキー先輩だった。





「うるさい………言われなくてもわかってる」



そう言ったのは、もちろん海先輩。












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