engage−あの日の約束




すると、やっぱり笑っているのは先輩で………



お腹を抱えながら、笑っていた。


せ、先輩が笑ってる………





わたしは、しばらくの間呆然と先輩を見ていた。



「ご、ごめんね……笑っちゃった」



笑って落ち着いた先輩は、おちゃらけて言った。

そして、わたしの頭を優しく撫でた。




「やきもち……妬いた?」





や、き……もち………?


………!!///////



ピンっときた瞬間に、顔が熱くなる。
なんだか……恥ずかしい………




「ご、めん…なさい……」



わたしは、謝りながら顔を隠した。
先輩に見えないように。


だけど、先輩は、それを阻止してわたしの顔を見つめた。



「や……だ……見ない、で……」



やきもち妬いたなんて……恥ずかしい……
それに、先輩からしてみれば、絶対に迷惑だ。



嫌だ………




「何で…?隠さないで?」



「だって………」



「だってじゃない。
こんなかわいい乙葉を見ないわけにはいかないでしょ?」



さらっと恥ずかしいことを言う先輩。


さらに顔が熱くなる。



「せ、せんぱ……」




恥ずかしすぎて、涙出そう………



「それに、嫌じゃないよ。
やきもち……妬いてくれるなんて………うれしい」










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