engage−あの日の約束
それから二人で話しをしながらカレーを食べた。
「俺また出るから」
「もぉ行くの?」
「もともと忘れ物取りに来ただけだし」
「わかった、いってらっしゃい」
「行ってきます」
わたしの頭にポンと手を置き、笑顔で出ていった。
お兄ちゃんは、大学三年生だ。
今は、大学の近くで一人暮らしをしている。
たまにこうやって帰ってくる。
そんなに遠くはないからね。
もぉちょっとぐらいいればよかったのに。
何が嫌なんだろぉ。
そんなことを考えながら、ご飯の後片付けをした。
あとはお風呂に入って寝るだけだ。
早くお風呂入ってゆっくりしよ〜。
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