engage−あの日の約束



どこに行くんだろう。



先輩はどこかに向かって歩いていく。




ガクッ



いきなり膝がカクンと曲がって、座りこんでしまった。




「乙葉?」


「すみません、ちょっと疲れたみたいで・・・」


「立てる?」



力を入れてみたけど立てない。




先輩は、それがわかったのか、わたしの背中と膝の裏に手を回した。






「きゃ///」



いきなり持ち上げられた。



お姫様抱っこ・・・





「自分で歩けます!」


「うそだろ?降ろさない」


やっぱりばれてるね。




「ごめんなさい・・・重いのに・・・」


「全然。乙葉、小さいし」

「小さいのは関係ないじゃないですか」







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