engage−あの日の約束
わたしはまた背中をさすった。
時間が経つと女の子は泣き止んで顔を上げた。
また顔は見えない。
「やっと会えた…」
女の子が言った。
やっと会えたって…
「誰に?わたしに?」
わたしも喋れるようになっていた。
「あなたもだけど…」
そこでいきなり光が射して女の子の顔が一瞬だけ見えた。
その顔は……
また離れていく。
まだ聞きたいこともあるのに……
いつ会えるかもわからないのに……
そう思ったら、わたしは目が覚めた。
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