engage−あの日の約束



「ちっちょっと明美///声大きいよ」


「あっごめんごめん。で?ちゃんと説明しなさい!」



見逃してくれないか……。話したくないこともあるし……。それはまた今度かな。





「詳しい事はあんまり言えないけど、昨日先輩に助けられていろいろお世話になったから、お礼にお弁当作ることになったの」


「じゃあ、付き合ってるわけじゃないの?」


「うん」


「そっかぁ。で、ずばり言うと乙葉は先輩のこと好き?」




////

恥ずかしくて目を反らしながら、頷いた。



やっぱり明美は鋭いな。





「めずらしく先輩、しかも男のこと気にしてたからねぇ。初めて?」


「そうだね。自分から好きになったのは初めて」


「いや〜、乙葉も大人になったね」


「明美はおじさん化してない?」


「これでも喜んでるんですぅ」








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