engage−あの日の約束



「あっあの!出水先輩はいますか?」




ちょうど出て来た3年生の男の人に聞いた。



「出水?」


「はい!」


「お〜い、出水。お客さん」





足音が近づいてくる。



やばい!
心臓バクバク!!





「乙葉?」



ビクッ





名前呼ばれただけでびっくりしちゃった。




こんなんじゃだめだめ!



しっかりしなきゃ。





「先輩!これ」


「お弁当?ありがとう。本当に作ってきてくれたんだ」


「だって約束ですから」




そう言うと先輩は頭をぽんぽんとしてくれた。







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