engage−あの日の約束
見慣れた景色がすいすい流れていく。
学校が見えてきた。
あと少しだ。
腕時計を見ると8時20分ぐらいだった。
なんとか間に合う。
よかった。
わたしは自転車通学だから、学校には西門から入る。
門の前には先生が立っていた。
「梶木!またぎりぎりだぞ」
「はぁい。以後気をつけまーす」
「ほんとかよ」
「あはは。ばれました?」
「いいから、さっさと教室行け」
「はーい」
教室に向かう途中で鐘が鳴った。
やばい!
先生と話ししたからだ。
慌てて走った。
階段も1段飛ばし。
先生が来てませんよーに!
.