engage−あの日の約束



「う〜ん。さらに怪しいな〜。さっきの海先輩、絶対ヤキモチだよね」



「えー。ヤキモチかな?」


さっきのはわたしが嫌がってたからじゃないの?



ヤキモチだったら、うれしいけど。




「乙葉、早くはけ!!」



「やっやめてぇ〜。死ぬ〜〜」




明美に首を絞められた。
ここに殺人鬼がいます!




「わ、わかった。話すからはっ離して〜」



「よし、それでこそ親友だ」



親友だったら、苦しめるようなことしないよ...




「昼ご飯の時でいい?」



「いいよ。その方が時間いっぱいあるし、じっくりと聞こうじゃないの」




うわー。お昼になってほしくないな。



いろんなこと聞かれるんだろうな。






それから、ちょうど朝礼のチャイムが鳴り、わたし達は慌て教室に入った。









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