地味めな小説家と派手なケータイ小説家
二階建ての少し古びた居酒屋


初めて来たのは6年前だったか……


うろ覚えだ






暖簾をくぐり、すっかり顔なじみの店員に軽い世間話をした後、二階へ上がる



二階の奥
いつもの座敷にその集団はいた



老若男女、一見関連性のない30人ほどが陣取っている



俺は仲のいい一人に後ろから声をかけた


「うなぎさん、こんばんはです」


振り向いたのは、バンダナを頭に巻いた30才そこらの男性
ガタイがよくて、男らしい人だ
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop