地味めな小説家と派手なケータイ小説家
退屈な時間
「はぁ……」
私、相沢雅(アイザワ・ミヤビ)はけだるい息を吐く
(つまんないな……)
正直、話についていけない
文学的などうこうなんて(興味はあるけど……)、
私にはどうでもいいことなんだ
ケータイ小説の集まりだと、みんなで「あの作品がいいよね?」「でも、この作品も捨て難いよ?」「私的には、今年これが来るね」って騒げるのに……。
なんで、ただ単純にあの作品がいいとかって話をしないんだろ?
そう思いながら、反対側の席に座るおじいちゃんを見る
瀬流木功夫って名乗ったおじいちゃんは突然、私の前に現れた
あれは、半年前だったと思う……