合縁奇縁~それでも愛は勝つ
「あたし、人一倍男勝りで、負けん気が強くて。
男に頼って生きていくなんて真っ平ゴメン、ってずっと思ってたところがあって。
だから、今まで頑張れたってのもあるんでしょうけど。
最近、凄く……
寂しいんです。
あたしの強さは、只の強がりで、なんか……
そう、あたしって都合の良い女、ってだけじゃなかったのかなって……
素直に寂しい、っていう勇気がなかったばっかりに、太一を失い、二人を父親のない子にしてしまったんじゃないかなって……
何もかも手遅れなんですけど……
そう考えたら、寝れなくて、なんか気力も湧かなくて……
あたし尊敬されるようなそんな立派な人間じゃありませんよ。
只の強がりで、可愛くない、都合の良い女なんです」
「「わかるよぉ~ その気持ち」」
もう号泣の域の二人、裕子さんと舞子さんが、あたしにしっかと抱きついて叫んだ。
公園の広場で、真昼間から女三人。
それからはすっかり打ち解けて、酔っ払った。