合縁奇縁~それでも愛は勝つ




でも……

それは間違いだったね。




あたしが触れずとも、彼の世界は、一発の銃弾によって壊された。


あたしは、それを、人のせいにしたかっただけなんだ。



待つことが、愛だなんて……

待たせた太一を責めていたくせに。



……馬鹿馬鹿しい。
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