合縁奇縁~それでも愛は勝つ
年下でも、彼は男で、体格だって人並み以上な訳で。
あたしは抗うことなんてできない位、きつく抱きしめられていた。
「美樹? さん?
僕、貴方が好きです。
できれば結婚して欲しいです」
――はぁ? 本日二度目のプロポーズ?
って、こっちはオママゴトの延長な感じで。
嬉しいけれど、心もとないのは確かで。
「あたしで良いの?」
と、半信半疑で問い返せば。
「勿論です、美樹さんじゃないと駄目です」
なんて、真剣な答えが返ってきて。
「夢みたい……」
あたしは、貪るように彼に口付けた。
だって……
もう、嬉しくて我慢できない……