血塗られたジャージ
殺したいわけではないけれど

死んでくれたらイライラしないで済むのかな。

と考えてぞっとする。

娘にミルクを渡すとすごい勢いで吸いついた。

吸うときに目をつぶってくれているとホッとする。

どうやらすんなり寝てくれそうだ。

私は怒ることが上手じゃないので

唇を噛んで叫びだしたい衝動を抑える。

叫んだりしたら近所迷惑だから。

美穂が起きてしまうから。

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