in the dark†短編†
もしかしたら!

私は期待して、彼女の言葉を待った。

「あなた、生きてるの?」

少し意外な、しゃがれた声。

私はおどおどと頷いた。

「え、ええ。たぶん今は」

シュウは確かに「死にかけ」って言ってた。

つまり、死んではいないってことだよね?

「どうして、生き返りたいの?」

「え、あの。友達に謝りたくて、だから!」

「友達?」

ふっと、彼女は冷笑した。

私は違和感を感じて後ずさった。
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