in the dark†短編†
「……え…」

リカの言葉に、思わずカップを倒しそうになる。

智子と佳代が目を見合わせた。

リカが無表情に足を組み替え、口を開く。

「……ねえ、ミツキ」

六つの刺すような目が、私に向いた。

「二人は付き合ってるの?」

心臓が激しく動き出して

呼吸の仕方を忘れたように、息が苦しい。

手が震え、目に涙が滲んでいく――。

リカはそんな私の様子を、じっと見つめていた。

やがて身を乗り出すと、私の手を握った。

「ミツキ」

優しく私の名前を読んで、彼女は握った手に力を込めた。

「ミツキは、私たちの味方、だよね?」
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