in the dark†短編†
「ねえ、シュウはなんでここにいるの?」

「………」

一瞬、間が開いて、

彼は私から腕を離した。

「さあね。死神だから、かな?」

曖昧な答え。

「シュウは本当に死神?」

「………」

シュウは答えず、じっと私の顔を見つめ、頬に指を這わせた。

ぷっと吹き出す。

「お前、本当、泣き顔ひどいぞ」

「ちょっ!ひど……」

「キスしたくなる」

避ける間もなく、シュウの顔が傾いて、唇が触れた。

一瞬抵抗しようして、結局私は動きを止めた。

どうしてだろう?

嫌じゃない。
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