in the dark†短編†
「どうしてサチが謝るの?私、ずっとサチを苦しめてたのに」

私の手に、温かいサチの手が重なった。

瞳に、熱が篭っていく。

涙が頬を伝って、白い枕に落ちた。

「ごめんね。サチ」

サチが俯いて、首を振る。

「ごめんね」

ごめんね。

また、涙が溢れた。


ねえ、サチ。


私は、


サチの友達に戻れるのかな?



< 49 / 60 >

この作品をシェア

pagetop