あの温もりを、もう一度。


あの言葉を言われてから、今までの間、私はずっと薄暗い路地裏に居た。
どこからかギャーギャーと耳障りな声が聞こえてくる。

「………ん?」

ちょっと待てよ。
どんどん近づいて来る気が……

『だよなー。……お?』
『あれぇ、何してんのー??』
『ナンパ待ちとか?!』

次から次へと飛んでくるダミ声。
嫌い、きらい、キライ。

「大っ嫌い!!」


< 3 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop