弱虫モンブラン
それは3日前の話。
何が切っ掛けだったのかは覚えていないが、私は大好きなハルキと喧嘩した。
「めぐがいっつも勝手に大事な事決めるんだろ!!」
「それはハルキが私の話を聞かないから――」
「は!? そんなの、俺が返事しようがしまいが関係なくお前が独断で決めるからだろ!!!!」
ハルキは私の言葉を遮り、怒鳴り散らした。
「もう良いよ…!」
私は、耐えきれずに涙をこぼした。
「何だよ?」
「もう…良いよ!
こんな喧嘩なんかしたくない!」
しかし、私の訴えはハルキの耳には届かなかった。