その道のむこうに



「あまりに顔色悪くて驚いたんだよ。びっくりした」



「すいません…ちょっと無理したみたいです」




えへへ、作り笑顔を浮かべて俯いた。
だって、彼は気付いてない。
約束したのになー…今度会ったら離さないってさ。
もしかしたら、違う人かも。




「身体は大事にね」



ポンポンと頭を撫でてくれた彼に私は黙った。




「お腹すかない?」



彼の言葉に、私はそっと頷いた。









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