その道のむこうに




「ん?どうかした?」



「あ、いえ………」




怖くて聞けないよ。
でも期待はしちゃいけない。



「さ、寝た方がいいよ」



「いえ、帰りますから……」


そう言って立ち上がると、不思議そうな顔をした戸田さんが口を開く。




「もう夜中だし泊まっていきなよ。夜は暗くてお化け出るよ?」


からかうような口調に少し恥ずかしくなった。
そんなに寝てたんだ…私。














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