ラブリピート



集中したいだろうから声はかけないほうがいいかなぁ。

普段とはまた違う雰囲気のゆきを見つめてるのも悪くないし…と思いつつ見とれていると、視線に気付いたのかゆきが振り向いた。


「あ…」


ゆきは少しだけ笑うと、こっちに走ってきた。

いいのかな。


「来てくれたんだな」


「もちろん!」


「声かけてくれたらよかったのに」


「見とれちゃって」


「はいはい」


「いや本当だから」


ゆきはニカッと歯を出して笑うと私の頭をくしゃくしゃ撫でた。


「ゆき頑張って」


「おう」


それからゆきはメンバーに呼ばれて、戻っていった。



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