雨の雫
…………――いつもの朝御飯の
匂いが鼻をつく――。。
ベーコンと目玉焼き、パン
──そしてジャスミンティー…
『ジャスミンティー好き
なんですね………―。』
『美奈、その質問ばっか!
かなり前から……―。
朝の挨拶が
ソレになってるよ!!』
あぁ、私。
ぐるぐるまわってるだけなんだ。
毎日、毎日、
同じコトの繰り返し…………―。
魂が抜けた脱け殻なのね……―。
『もしかして、ジャスミンティー
飽きた??
ブルーベリーにする?』
『私、ジャスミンティー
好きになったから
これからもジャスミンティーが
いいです…………。』
『そーいえば美奈、
私と初めてあった時、
ジャスミンティーだしたら
怪訝そうな顔、したよね?
何かあったの?昔。。』
昔…………。
いい思い出も
悪い思い出も全て
ジャスミンティーに私の
過去はつまってるから…………。
『ジャスミンティー
私の過去だったから。。』
『へぇ…………。私も
自分の過去、なのかも。。
あ、のんびり話してたら美奈、
学校間に合わないよね?!
急げ!!ん?今日は休日
…………って学校ないか!』
アハハって目の前の人も笑って
私も笑って…………あぁ
笑顔ってこんなに素敵で
いいモノなんだって実感できる。
──そして笑顔ってこんなに人を
輝かさせるっけ?って…………―
笑顔でいる時は誰だって
心から笑ってれば
素敵なんだ………。
───きっと私も。。
朝御飯を食べながら
他愛もない話が続くけど
私は心から笑ってた。