雨の雫
『しぃちゃん、掃除したくない─
って顔に出てるよ??』
『なっ……―。。』
バレたよ──。
バレてるよ……―。。
『頑張ったらキス、
してあげよっか??』
マジ─で言ってるのか?コイツ?
『本当っ?!』
あぁ、やっぱり流季が
一番に噛みついたか……―。。
『嘘。ですよ(笑)☆』
多分、今、全員のボルテージが
下がったと思う──みぃな以外。
『えぇ……―。ヤダ!!』
『じゃあ、ほっぺ
だけですよ……―??
じゃあ、皆さん掃除
頑張りましょう♪』
『おーー!!』
『頑張るか。』
頑張りますか。
──掃除進めるために。。
『なぁに照れてんだか。』
淳っっ!!
『絶対、付き合ってたと思うよ、
───俺。』
流季っっ
『さぁさ♪掃除♪掃除♪』
『突っ立ってないで掃除しろよ?
お前のために
掃除してんだからな。』
───掃除が始まっただけ
マシなのだろうか……―。。
ほっぺにキス、か──。
『唇がいいとか思うなよぉ?』
流季のドエロ!!
───こうして掃除は始まった。
……―終わりそうもない掃除が。