雨の雫
~流季


『はぁぁー』

俺はこの世の終わりをみている
ような大きなため息をついた。



今の俺にとって
ため息は幸せが逃げてくモノ


──ではなくて
俺の元気を飛ばしてゆくモノ
だった……―。。


『なんだ?その盛大なため息。』


あっそ……―。。


勿論、さっき
『へぃへーぃ。』
と適当な返事をしたのは
俺ではない、紛れもなく修。
『あぁ……―』
と返事であるような─ないような
返事をしたのが俺。




お風呂、嫌いとかじゃなく、


みぃな可愛いんだもん──。

それを淳が抱き締めてた、なんて
最悪っっ……―。。。





で多分、というか絶対、
みぃなは俺を嫌ってる──て事は


選択肢3つ。

イチ、修と。

ニ、淳と。

サン、他の男と。



……―これ考えたら





盛大なため息。出るってば!!



俺、絶対、選択肢に
はいってないよ……―。。


そうとも限らないっ


って今の俺には

そぅ思えねぇんだよ……―。。






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