雨の雫

しっかし

『……―。。なんでそんなに
 ソコにこだわるのかなぁ??』

『───独占欲。』

じゅ、淳さん?!


『─いや、なんでもない。』


それよりも流季くんに
こんな力があったなんて……―ね


私の力じゃびくともしないよ、
この棚。。。



『腫れがひいたみたいだ。』

……―て、はやくない?!

回復がハンパない。


これなら買い出しに行けるかも。

腫れがひいた頬にふれる。


まだ少し高い熱をもっている。

『もぅ少しだけ、冷やした方が
 いいかも…―。』

『あ、あぁ。』

頬に持っていった氷は
淳さんの回復のはやさを
みせつけるかのように

全く溶けてはいなかった。。


『流季くんは後、30分
 放心状態だろうし……―。
 じゃあ、30分たったら
 買い物行きましょう!
 ね、しぃちゃん……―?』



に、睨まれてる??

『お前はココに住み着く気か?』

『え───?』

『口出しされる覚えもない。』

そう、私はしぃちゃんの彼女
なんかじゃなかったっけ……―。


しぃちゃんが現れて

私の心に光がさして



また、昔に戻れたと思ったけど






それは私の勘違いで……―。

『ごめんなさいっ。』


『みぃなっ?!』



淳さんの声がしたけど
私は無視して

家に戻るコトにした。。



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