君のトナリ♬

　「だーかーら、仲いいのかってきいてるのっ！」

　「いやぁ～別にそうでもないよ。ぜんぜん相手にしてもらえないし」

　「うっそだぁー！おまえ絶対相手にしてもらえてるって。

　　他の男子なんか近づくだけでも、睨まれるのに。

　　おまえ、ちょっと噂になってるんだぜ？？」

　「どんな風に？？」

　「高野明は、山口若葉に近づける唯一の男だって。」

　「はぁ？？意味わかんねーし。けど、ちょっとうれしいかも♬」

　
　俺は、若葉の特別になりたかった。

　ほかの男とちがう、特別に・・・。

　俺は一つだけ疑問があった。

　「なぁ、光。若葉ってなんであんなに男を避けるんだ？？

　　すごく嫌がってるよなぁ？？」

　「ん～、いろんな説があるんだぜ？？ただの男恐怖症とか、

　　過去に男に振られてそれを引きずってるとか。」

　「ふぅ～ん・・・」

　きっと、当てはまるんなら『過去に男に振られたことを

　引きずってる』だと思う。