君のトナリ♬
 「うん。起きてた」

 「あの・・・その・・・。さっきはごめん。」

 案外素直じゃん。

 まぁ・・・。謝ってきたら許さなきゃね。

 「うん・・・。いいんだっ。あたしもきつく言いすぎた。」

 「よかったぁ~・・・。許してくれないかと思った・・・。」

 フンッなによ・・・。ま、いっか・・・。

 「俺の事警戒しないでくれよ??」

 ちょっとそれは無理かもな・・・。男嫌いだし・・・。

 「ごめん・・・。それは無理。あたし男嫌いだし・・・。」

 「そっか・・・。じゃあ友達としてはいてくれよな??」

 友達とは思っててもいいよね・・・。

 「うん・・・。もちろん。」

 「ありがとっ!!俺の友達第一号なっ!」

 男の人の笑顔をキレイと思ったのはこれがはじめてかもしれない。

 とても、キレイな笑顔だった。

 こんな出会いで、物語が始まっていくとは・・・。
< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop