*甘いキスを君に*


あたしの通路を挟んで隣の席は、梨花の席だった。

あたしの席の前には片瀬さん、片瀬さんの隣に品川くんが座った。


梨花の隣は斗真くん。


全員席に座ったはずなのに、あたしの隣の席には空席。


もしかして先生?とか思いながらハラハラしていると、


「はぁ…間に合った」


前の方から声がした。

その声の主は紛れもなく、蒼堵だ。



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