*甘いキスを君に*



あたしも片瀬さんの気迫に押され席を立った。


チラッと隣を見てみると、蒼堵に睨まれた。


え?あたし、何かした!?


「蒼堵ぉ!!やったねっ成美達、隣同士だよぉ」


「ホラホラ、おちびちゃん退いて!!はやくっ」


お、おちびちゃん……


少々イラッとしたが、同じ年でもあたしより背が高い片瀬さんに言い返す言葉なんて無かった。


その時、

「俺、あんたの隣座りたいなんて言ってねぇよ……」


突然聞こえた蒼堵の声に、あたしも品川くんもビックリした。



< 78 / 105 >

この作品をシェア

pagetop