幼なじみは★生徒会長
さりげない優しさが、胸に響いて。
もう諦めようと思ってたのに…
「ばか…。」
先を行く背中に呟いてみた。
届くはず、ないけどね。
「じゃあ空気いれる人と結ぶ人にわかれて、
出来たら私持ってきてたビニールプールの入れ物にいれて♪」
「「「はい!」」」
私は、結ぶ方にしよ。
「はいっ」
ヒロ先輩が私に風船を渡す。
早いなぁ~
私はというと…
ヒロ先輩のスピードについていけずに、アタフタしてる。
「ごめん、早いかな?」
わ、先輩に自分で結ばせちゃってる!
「いえ、私が遅いのでってきゃぁぁっ;」
風船よ、いずこへ…!?
プシュュュヴヴヴ~
ヒュルッ
「いなくなっちゃった…」
青色の風船…
「ぷっ…あはははっ!!」
「先輩、ごめんなさいぃ…」
「いや大丈夫!!よくあるから♪去年の雛先輩の方が、酷かったしっ」
「ちょっヒロくん~…その話はお宮入りなのっ」
雛先輩の返事にまたウケるヒロ先輩。