放課後ほけんしつ
ママは、続けて話始めた。「その後、HIVに感染したことを知った母親は、洗濯や風呂を別にしたの。」「わっ、ひどい親。あたしなら、家出るよ。」ととも。「そうよね。彼女も家をでたの。そして、何してたかって…長距離トラックの運転手に体を売って、23人に復讐したの。彼女が生きるということは、おじさんにうつされたHIVを一人でも多くのおじさんにうつすことだと言ったそうよ。「マジで〜そんなやつが身近にいたら、たまんないなぁ〜オレも危ねぇ!」と流。「やけを起こしたのよね。切ないわね。きっと、母に対しての怒りが、この行動を起こさせたのよ。親分は、妊娠とした場合、子供までうつり、子供が一生辛い思いをすること、ウイルスにもいろんな型があるから、複数感染したら、命の保証は、ないことを彼女に話したの。そして、ようやく病院に行けたの。でも、二年後、エイズ発症、カリニ肺炎、カポジ肉腫などにかかり、体重が半分以下になり、顔は、骸骨に皮をかけた状態になってしまったのよ。恐ろしいわね。発症から一年で退院する事なく亡くなったそうよ。家族が彼女の安心出来る人だったら、こんなことにならなかったはず。家族に絶望して自分を見失って…」