放課後ほけんしつ
「彼もあなたが好きだから独り占めしたいのよね。でも、かわいそうなことに、うまく自分をコントロールできないんだわ。彼も淋しい人なんじゃないかな?」とママが、彼のフォローをすると

「うん…そうなの…あたしも彼の話を聞いてると、淋しいんだなぁって思うから、ぎゅっと抱きしめたくなるの…」と照れ臭そうにまみ。

「そうなの。わかったわ。今度、彼とここに来なさい。彼の話を聞いてあげたいわ。」とママ。

「佐々木さん、どうですか?」

「そうですね。ママと話して少しずつ、彼が変わって行けるなら、もう少し様子を見ても良さそうですね。」

「そうですか〜?では、少し様子みてみます。解決に困ったら、また、助けてくださいね〜。せっかく来ていただいたから、朝ごはん食べて行ってください。」
「ママのご飯!光栄です。あつしくんから、旨いって聞いてて。うれしいなぁ。いただきます!」と、固い表情が笑顔になった。

「まみちゃん、その顔じゃね。あなたもここでゆっくりして行きなさい。」

「うん…ありがとう!」まみにも笑顔が戻った。
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