放課後ほけんしつ
数日が経ち、まみが彼を連れてきた。

ちょっと顔色が悪い印象を受けたが、笑顔の可愛い彼に、ママは、少し安心した。
「いらっしゃい!カウンターに座って!今、フルーツフレーバーの美味しい紅茶入れるから」とママが二人を誘った。

二人は、素直に応じた。

「まみちゃん、彼をちゃんと紹介してよ」

「あっそうだね〜まみの今付き合ってる、まさと君。」

「あっどうも。はじめまして」と二人とも照れ臭そうにしていた。

「はじめまして、まさと君ね。この喫茶店のママです。まみちゃんは、赤ちゃんの頃から知ってるの。娘のようだわ。はい!紅茶どうぞ」とママ。

「ありがとうございます。」と恐縮したまさと。
冷や汗をかき緊張しているのか小刻みにカップが震えていた。

そこへ警察官の佐々木さんが走りこんできた。

「ママ!この人探してるんだけど、知らない?」

「どれどれっ」
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