Shall we ...?
COUNT 2
「まさか、大地君だったとはねぇー。」
中学からの付き合いの麻友香が苦笑いして。そう言った。
「まあ頑張りな?なんか、宇美だったらいけそうだしね」
「もう。冗談やめてよ。」
ニヤッと笑った麻友香の腕をバシッと叩いて、ハァと1つため息をついた。
今日の昼休み、クラスのケバ子ちゃん達がキャーキャーと悲鳴にも取れるような声をあげて、話していた。
「昨日さ、大地君がバイクに女乗せてんの見ちゃったんだけど!!!!」
「えぇ!?それ、マジで大地君なの?」
「ホントだって。だってスタジオから出てきたし!!!」
「顔見えなかったの?」
「見えなかった。まあでも同じレッスン受けてる奴でしょ。」
「じゃあ今度こっそり見に行こうよ!!!」
その声を聞いて、血の気が引いていくのが分かった。
やばい、やばいよ。
あの日の奴が私だってバレなくても、長澤君と同じレッスンを受けてると知られたら、面倒くさいことになるのは目に見えてる・・・・・
真っ青になってる私を見て、麻友香が勘付いたらしい。
麻友香にバレたのは良いとして・・・・ハァ。
今日、何回目か分からないため息をはいた。