Shall we ...?



何て返そうか、って頭をフル回転して考えていたのに、
その行為は無駄だった。




「大地君と知り合いならさ、連絡先教えてくれない?」



ケバ子ちゃんの一言で頭のフル回転は、一瞬にして止まった。



「いや……長澤君と仲良くないから…」



その一言にケバ子ちゃんが落胆した顔をしたのがわかった。




「じゃあ仕方ないか。それでさ、…」



と、続けたケバ子ちゃんにまだ何かあるの?って顔をしてしまった。
もしかして…長澤君を連れて来いとか言われたりして。




「文化祭でダンスするんだけど、入ってくれない?」




「は?」


思いがけない言葉に、目を見開いてケバ子ちゃん達を見つめる。




「なかなかダンスやってる子いなくて。お願い!」




ケバ子ちゃん達が私に手を合わせてお願いしている姿は、すごく不思議な光景だった。









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