Shall we ...?
COUNT 3
「あ、来た来た。鏡、これしかないんだけどさ。」
と、ケバ子ちゃんが指差したのは窓。
そこに僅かに映っている自分。
「ほら、この元々4人しかいないし。鏡のある体育館は借りれなくてさ。」
なるほど。まあ、でも踊れなくはないから。
というより、十分か。
「新井さん、下の名前なに?」
「宇美。」
「宇美ね。もう振り付けはできてんの。だから、制服じゃ踊りにくいかもしんないけど、今日は頑張って。」
カウントを取り始めたケバ子ちゃんに、ワクワクした。