Shall we ...?



あー、と口にしたケバ子ちゃん達は、「昨日、大地君のクラス覗いたんだよね」って言った。
私が相槌を打つ前に、次の言葉が続けられた。





「ちょうどさ、慎司君がいてね?宇美のこと聞いたんだ。」



勝手にごめん。って言ったケバ子ちゃん。



「そしたら、やっぱりあんた、あのクラスだったってわけ!」



ははは~と乾いた笑いで、その場をしのいでおいた。




「で、宇美のスランプの原因もわかった。」



忘れかけていた本題をひょいっと急に出され、元々はその話をしてたんだっけ?と思いだした。





「スクール休んでるんだって?」



「あぁ、まぁ・・・・」



「千紗さんに聞いたよ。お母さんが電話してきて、宇美が休むって言ってるって言ってたんだって。」



「あー…」



お母さん、私が休むって言ったって言ったんだ。
その発言に、鎮まりかけてたお母さんへの怒りが舞い戻ってきた。



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