Shall we ...?




「あんたが自分の意思でダンス休むとは思えない。」



ズバッと言いきったケバ子ちゃんに、拍手を送りたいぐらいだった。
分かってくれる人がいるってこんなに嬉しいもんなのか。




ケバ子ちゃんにスクールを休むきっかけになった一連の出来事を話した。



スクールに行けないもどかしさも、いまいちテンションの上がらない毎日なことも、・・・それでもこうして放課後にダンスできることが今の私にはすごく楽しくて、嬉しいことも。






「スクールに行けないことが、宇美のスランプの原因だと思うよ?行けば?」



「だって親が・・・・」



「親が、って。あんたいくつよ?バイトしてんでしょーが。」




リーダーケバ子ちゃんが凄んで、ビクッと体がはねた。
こ、怖い・・・・




「なに?あんたスクールの金、親に出してもらってたわけ!?」


「い、いや・・・一応自分で出してたけど。」


「じゃあ尚更でしょ。自分の金で行ってんのに親が止めるからって言うこと聞く必要なし。」




また冷静な声で、ズバッと言い切られた。











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