Shall we ...?
何だろう、この感覚。
ステージの上でもないのに、観客がいるわけでもないのに。
すごく、気持ち良い。
さっきまであれ程緊張していたのに、嘘みたいに楽しく踊ってる私がいる。
時々、鏡越しに合う長澤君の視線にドキッとしながらも。
「やばいねー!やっぱ間違いないね。」
踊り終えて、先生が汗を拭きながらテンション高めにそう言った。
「うん、間違いないっ!!!!」
その言葉に受付のお姉さんが返答した。
「何の話?」
長澤君が先生たちに尋ねた。
うんうん、私も知りたかった!!
先生の返事を待っていると、、、「大人の話!」だと言って教えてくれなかった。
「それにしても、宇美。普段と踊ってる時と全然人が違うよなー」
え?これって、誉められてるんだろうか。
それとも、二重人格とでも言われてるんだろうか。
「それって、…誉めてます?それとも・・・」
「はは。誉めてるよ。だって普段はほら、ポケッとしてる感じなのに。」
「・・・二重人格って、遠まわしに言ってます?」
そう言うと3人ともが手を叩いて笑いだした。